※ネタバレ要注意
「私は、まだ、よくわからない…」
は、証明証を懐に入れて、何故だか、そういう気になって走り出した。
「…火は好きだ。千年かけて築いたものを、一瞬で葬り去る。この虚しさに何ともいえず、心が和む」
松永は篝火を見つめていた視線を伊達と片倉に移す。
「松永…テメェは駄々をこねるガキと同じだ」
静かに言う片倉に松永は微笑む。
「それは、もっともなことだ。次は卿らの燃えゆく番だ。さあ、私に虚しさを味わわせてくれ」
そして、戦闘が開始された。
「見せてやろうぜ!これでShowdownだ!」
「竜の舞は天をも貫きましょうぞ!」
拮抗する力、双方の掛け合いも激しくなっていく。
「松永、そろそろ終わりだ!テメェの能書きは聞き飽きた!」
二人の攻撃が、松永に炸裂する。
「っく…」
松永は、苦痛を堪え、振り返ると静かに微笑んだ。
そして腕を掲げる。
「屍は…残さないようにと…決めている…お別れだ、双竜…!」
パチン
が駆けつけたその時、松永が自爆した。
「ひ、久秀様あああああああああ」
は、叫び、視界は暗転した。
「地獄への扉は、無事開いたみてぇだな…」
片倉は静かに松永が自爆したところを見て言った。
伊達は、少し残念そうに呟いた。
「アイツ…間に合わなかったな」
「…?政宗様?」
「いや、何でもねぇ」
その場から立ち去ろうと門を抜けると、そこに伊達がに渡したはずの守り刀が落ちていた。
「政宗様、これは…」
伊達はそれを拾い上げると振り返り、呟いた。
「お前が、連れていっちまったのか…松永」
は、涙が頬を流れるのを感じた。
薄っすらと瞼を開けると見慣れた、けれど、遠い昔に見ていた天井が映った。
胸元で握り締めていた手をそうっと開く。
焼け焦げた、御守がそこにはあった。
堰を切ったように涙が溢れる。
「夢は、夢、でも、夢じゃ、ない?」
にわかることはもう松永や皆は会えない、ただそれだけだった。
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