これは夢だ。
大体現実味がないし、なんだかんだと自分に都合のいいようになってる気がする。
普通なら不審者はその場で即、死を与えられるだろう。
それか捕まえて拷問だ。
とまぁ、思いはするが口はしっかりご飯を咀嚼しているし、腹に満腹感も感じる。
リアリティのある夢だと思いこむことにしよう…。
ちょっとまだ心の準備ができなさそうだ。
そうと決まれば楽しもう。
三好三人衆は割りといい人っていうか面倒見がいいし、松永久秀も最初こそ殺されかけたが(今思い出してもぞっとする!着替えの話は頭から削除した)居場所を提供してくれたし世話係として三人衆を与えてくれた。
夢にしても何にしても死ぬのなんて真っ平だし、覚めるまでここでなんとか馴染もうと思った。
そのためにはまず腹ごなしだ。
勢い良く食べだしたに三人衆が慌てる。
「おいおい!」
「そんなに急いで食べずとも」
「まだまだあるぞ」
もぐもぐと口を動かしてると喉に詰まった。
「うっ」
「ほらみろ!」
「言わんこっちゃない」
「茶を飲め」
すぐに突っ込みを入れ、三好兄が茶を差し出した。
はごくごくと喉を鳴らしてそれを飲み干し一息ついた。
「ありがとうございます」
「静かに食え、飯くらい」
三好兄の言葉に他の二人もうんうんと頷いた。
「ははー、すみません」
食べ終わると部屋に帰され、三人衆は大人しくしているように言って出て行ってしまった。
ごろりと横になって天井を見上げる。
暫くぼぅっと天井を見続けていたが暇になってゴロゴロと部屋の端から端まで転がりだした。
意外と楽しく思え、勢いをつけて往復しだした。
5往復ぐらいした後、疲れを感じて今度はうつ伏せに頬を畳みにつけて止まった。
(何しよう…)
むくりと起き上がって部屋を出ようと襖を開けた。
ドンッ
外に人がいるとは思わずそのまま突っ込んでしまった。
「っあ、ごめんなさい…」
額を押さえつつ見上げると、松永がいた。
「どこに行こうとしていたのかね?」
静かだが答えをすぐに求めるような問いだ。
「か、活動範囲だけでも覚えておこうかと思いまして…」
「ああ、そうか。それは後で三好にでも聞けばよかろう。それよりも」
くるりと向きをかえ、背を見せる。
「ついて来たまえ」
「はい」
とりあえずは返事をし、松永のあとを追う。
着いた場所は、小ぢんまりとした茶室だった。
「卿は茶を嗜むかね?」
「い、いえ。作法などさっぱりです」
「そうか」
その時松永の目がキラリと光った。
その日一日は松永に茶の基礎をみっちりと叩き込まれることとなった。
翌日は精神疲労と肉体疲労で暫く布団から出ることができなかった。
そんな日常
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