そんなこんなではウキドキ戦国ライフを送っていた。

毎日がとっても刺激的で飽きることがない。

例えば、松永に殺されかけたり、松永に怒られたり、松永に殺されかけたり、松永に脅されたり、松永に殺されかけたり、松永に苛められたり…。

松永の沸点が低かったり高かったり、気分によったりするのでほぼ毎日は地雷を踏んでいた。

今日は、松永に呼ばれて部屋に行くと風魔小太郎がいた。

「殺される前に紹介しておこう。ここで飼っているだ」

早速何吹き込んでんですかぁぁぁ

「ちがっ、飼われてるんじゃなくて居候させてもらってるです!」

「クク、そんなこと取るに足らない瑣末だろう」

「いいえかなり大きな瑣末だと思います」

今日は口答えは許容範囲のようだ。

「まぁいい。私はこれから書をしたためて来るから卿らは好きにしてるといい」

また放置ですか…

「ああ風魔、卿は今日と一緒にいてくれ。三好らは仕事に出しているのでね」

松永は風魔にそう指示した。

ああだから朝の演目が附子だったのか

毎朝なんらかの演劇を三好三人衆がやって起こしてくれるのだ。

だから今では演技が始まるシャンという鈴の音でバッチ起きるようになった。

「竜の爪、実に楽しみだ」

ハーハハハハ

高笑いしながら松永は出て行った。

うっわ楽しそ

いっそ腹抱えて笑ったら…… お そ ろ し い

は自分の想像力を少し呪った。

笑い転げる松永久秀とか誰も見たくない!


そういえばと視線を上げると風魔はずっと立ったままだった。

「あの、座りませんか?」

風魔は、暫し逡巡した後静かにその場に正座した。

「ぇと、改めて。ここに居候させてもらっています、と言います。よろしくお願いします」

ぺこりと頭を下げる。

風魔もそれに倣って軽く下げる。

「風魔、さん?でよろしいですか?」

風魔がコクリと頷く。

「私、忍びの方と会うのは初めてなんです」

じっと風魔の様子を観察する。

服は第一衣装、部屋の中でも兜(?)着用。

赤い髪、光に当たると鈍く光ってオレンジ色になる、枝毛はなさそうだ。

背中には対刀、決して針山は背負ってない。

と、ここで足が痺れてきた。

ここでの生活で正座に慣れてきたとはいえ、まだまだ長時間は無理だ。

「縁側に行きませんか?庭が綺麗ですよ」

風魔が頷いたのを見て、立ち上がる。

緊張したのも相俟って相当な痺れが来ていた。

「っと」

扱けそうになって近くの柱を掴む。

風魔は襖を開けてくれた。

そして掴まれと言わんばかりに手を差し出していた。

「ありがとうございます」

縁側に出ると心地よい風が通り、庭の景色も素晴らしい。

久しぶりにまったりとした雰囲気を楽しんだ。