冷たい、岩の上に何枚も布と毛皮を敷いて座る。

吐く息が白くなるわけではないからそんなに冷えてはいないはずだけれど、景色が寒々しい。

朝ご飯はお握り、決して葛に入っているのではない。

暖かいお茶を飲むとぽかぽかとしてくる。

は、ふと、足元の霜のような雪のようなものを蹴り上げて巻き上げた。

そんなに広がると思っていなかったが、実際それはぶわと広がり、登場シーンの練習をしていた三人衆に降り注いだ。

「む」

「つめたっ」

「ぉ」

キラキラと日の光を反射して軽くダイヤモンドダストのようだ。

「どうした、

「ぁいや、ゴメン。邪魔するつもりなかったんだけど」

うーんとが首を傾げていると行き成り雪玉が顔に当たった。

「ぶっ」

「当たった、当たった」

三好弟が雪玉を投げたらしかった。

もばばばと顔を拭って、足元の雪をかき集め、おいおいと弟らのほうを見ていた兄の横っ面に投げつけた。

そして、ここに仁義なき雪合戦が幕を開けた。



松永は、部下が人質を其々の柱に括り付けいるのを眺めていた。

「松永様、柱が一つ余りますが、これは…」

「ああ、それはそのままで構わない。後で使うことになるだろう」

「はっ」

ざっと人質を見やる。

ほとんど全員が蒼褪め、怯えている。

所詮、こんなものか

松永は感情が酷く冷たくなっていくのを感じた。

と、出入口が騒がしくなり、ずざざざぁっと三好三人衆とが飛び出てきた。

「ちょ、氷入れたの誰!?反則!」

「俺じゃない、兄だ兄」

「俺じゃない、俺じゃない」

「俺はを入れた」

「お前か!石を入れてたのはっ」

「石!?えっぐ」

「実は俺が氷を入れた」

「カミングアウト!?」


ぶちっ

何やら不穏な音が聞こえたと、三人衆とがそちらに顔を向けると、

「バカどもがぁぁぁぁぁ」

松永が固有技を発動していた。

「「「「ぎゃーー」」」」


「三好…卿らは持ち場に戻れ。、卿はこちらだ」

「「「「はい」」」」

ぷすぷすと三人衆は煙を出しながら、は、なんとか避けたものの精神的なショックを受けながら返事をした。

よろよろと戦前から災難な三人衆は大人しく持ち場へと戻っていった。

は、松永に一つ余っている柱の傍に立たされた。

「ぇっと、久秀様…まさかとは思いますけど…」

まさかまさかと松永に問うと、ニヤリとした意地悪い笑みが返って来た。

松永の手には縄。

「卿は聡いな。結構結構」

「いやいやいやこんなそんな勘、とってもいらないかなぁなぁんて」

「謙遜することはない」

じりじりと追い詰められる。

一歩間違えば崖下へ真っ逆さま。

大人しく縛られた方がいいと一瞬思ったのがいけなかった。

「卿は縛られるのは好きかね?」

「全然好きではありません」

しっかりばっちり柱に括り付けられたがいた。

「大人しくそこで見ていたまえ」

もうすぐ、竜が来る。