※ネタバレ要注意





ゆらり、ゆらりと炎が揺れる。

赤い赤い色が暗い夜空を真っ赤に染め上げていく。

轟々と門が盛大に燃えている。

「これで、卿らの負けだ。なに、わかりきっていたことだった」

地面に伏し、拳を叩く若者と忍を見下ろし言う。

そして、彼らに背を向け燃え盛る門を後にした。




「あの門、邪魔だな」

移動する松永軍の前に武田領の門の一つが立ちはだかっていた。

「立派な門ですね」

は、遠目からも大きく見える門を見て呟いた。

「普通だろう、あれくらい」

「そう?」

「そう」

「そうそう」

三人衆から見れば普通でも初めて見るにはとても大きく見える。

「でも、どうやって通してもらうんですか?っていうかどうやって通ってきたんですか?」

は疑問を素直に投げかけた。

それには三好兄と松永が答えた。

「行きは通ってはいない、別経路だったからな」

「そういうことだ。それから、通してもらうのではないよ。通るのだ」

「ぇ」

まさかと思うの目の前で松永は言い切る。

「好きなように壊せばいい、それが世の真理」

「それは久秀様の真理ですよ」

「クククッ…卿はうまいことを言うね。いや、感心」

「感心、じゃないですよ…」

松永の頭はすでに戦モードになっているようだ。

またかとは項垂れた。

けれど、片倉ストーリーできているのにここで戦かと考える。

次は本当は最後の奈良だ。

何故と思うが、門を見て気づく。

松永軍襲撃戦

天下統一モードで散々お世話になるアレだ。

松永の性格からして邪魔な門を見たら破壊せずにいられないのだろう。

「ああ、そうだ。卿は三好らと共に後で来たまえ」

思考の渦の中、唐突に言われ、理解するのに数秒かかった。

「ぇ、ぁ、はい」

「なに、門を破壊するまでのほんの少しの間でいい」

「わかりました」

の返事に満足そうに松永は頷き、三人衆を残し他の兵らを連れ足早に門へと向かっていった。

らが門より少し離れたところに着く頃にはすでに日は落ちていた。

「久秀様、暗くても移動しているのかな?」

「奇襲をかけるのだろうな、恐らく」

「夜襲は得意だしな」

「夜は炎が良く映える。あの方が好きそうな状況だ」

「確かに…」

は三好の意見に同意し、門に視線を移す。

門から炎が上がり、戦が始まっていた。