は、長曾我部の部下と一緒に町を一通り探して、食堂に入った。
「腹が減っては戦はできやせん」
「ここは一つ、食べながら次に探す場所を考えやしょう」
「あ、お代はアニキから貰ってるんで気にしなくていいっす」
「いえ、ちゃんと払えますから」
小銭は、何かあった時のために三好兄から貰っている。
「それで、そのお連れの方々の特長って何かありやす?」
「うーん…なんでしょう。喋り方に特長があるというか…三人が交互に喋るというか」
「ともかく三人でいるんすね」
「それもわからないんですよね…探しているんだったら手分けしているかもしれないし…すみません」
「ああっそんな、俺らも一生懸命探すっすから大丈夫っすよ!絶対会えるっす!」
「そうっすよ!大丈夫っす!」
「アニキがひょっとしたら見つけてるかもしれないっすから!」
使えない情報ばかりで申し訳ないとが謝ると慌てて部下の人達は、を励ましてくれる。
「ほ、ほら、沢山食べてください!」
「そうっす、美味しそうっすよ!」
「ほいふいっふ!」
料理が運ばれてくると、に其々勧める、一人は口の中にすでに一口入れていた。
「すみません、本当にありがとうございます」
笑って言えば、部下の人達もほっとしたように食べだした。
食べ終わる頃、ガラリ、と食堂の戸が開いた。
「お、いたいた」
長曾我部が中に入って来てと部下達を見つけた。
「「「アニキ!」」」
「おーい、いたぜ。お前等、金払って出て来いよ」
長曾我部は前半は外に向かって、後半は達に向かって言った。
その言葉に達はお代を払って、外に出た。
「っ」
「大丈夫だったか?」
「怪我はないか?」
「三人衆…」
駆け寄ってきてを囲む三人衆の服の裾をきゅうと持ってちょっとはほっとしたのか安心したのか泣きそうな気分になった。
ぽんぽんとは頭を撫ぜられて、はほうっと息をついた。
「長曾我部、本当に助かった、礼を言う」
兄が長曾我部を振り返って頭を下げる。
「いいってことよ。、よかったな」
「はい、本当にありがとうございました。元親さんにはお世話になりっぱなしで」
「ははっ気にすんなって」
が丁寧に礼を述べると長曾我部は豪快に笑う。
「そういえば、何故、と長曾我部は知り合いだったのだ?」
弟がはて、と首を傾げて問うた。
「ん、ああ、この前、俺がちょっと道に迷った時にも迷ってて二人で頑張って帰ったっていうただそれだけのことよ」
(リクエスト:迷子は迷子を呼ぶ参照)
「…聞いてないぞ」
「言ってないからね」
もう一人の弟がを見る、はちょっと視線を外して答えた。
「ま、ほら、先に家康んとこ行こうぜ。も疲れたろうしな」
兄の説教が始まりそうな雰囲気に長曾我部が先手を打った。
「仕方ない。それは後でだ、とりあえず徳川殿のところに行くか」
そうして、無事に三人衆と合流したは徳川のいる城に向かうことになった。
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