長曾我部は、部下を連れて悪党共のアジトへと向かう。
それにもついて行くと言うが、長曾我部から許可は下りなかった。
「駄目だ、危険すぎる。お前はここでこいつらと一緒に町に行って連れを探しな」
長曾我部はを連れて来た部下を指して言う。
「任せてください、アニキ」
「必ずさんを町に連れて行きやす」
「安心して悪党共をやっつけてくだせぇ」
部下達も大きく頷いた。
が一緒に行きたいと言ったのは、そのほうが三人衆と合流する率が高いと踏んだからなのだが、乱闘になったら邪魔になるしのせいで不利になるような事態も起きかねないと、も考え直して、頷いた。
「だけど、あの、私、三好三人衆と一緒だったんです。もしも彼らがそこにいたら私は町で待っている、と伝えてもらえますか」
長曾我部は、内心驚いたかもしれないが、動揺など微塵も感じさせない笑顔でそれに応えた。
「おう、三好三人衆だな。わかった…よし、行くぜ、野郎共ーーー!」
「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉ」」」」」
長曾我部は碇に飛び乗ると炎を吹き出しながら地面を滑るように飛んでいった。
(あ、そういえば弩九だっけ…早いな)
「さ、行きやしょう」
「こっちですぜ」
部下の人たちが、先導する。
「連れの方々もきっと町にいるはずでさ」
「そうだと、いいんですけど」
の言葉にの不安を感じたのか、一人が大声を上げた。
「あ!俺らがなんでここにいるのか話してませんでしたよね」
行き成りの大声には驚き、の肩に乗っていた鳥も驚いて跳ねる。
「ビックリーオオキイコエー」
「お、おう、すまねぇっす」
「あ、いえいえ」
「そう、俺ら、アレを見に来たんっす」
彼らがアレという単語を出した時、は嫌な予感がした。
「アレっていうと…」
嫌そうにが続きを促すと、部下の人たち全員が目をキラキラさせ(三人衆と同じ目だった)答えた。
「「「本多忠勝っす」」」
(やっぱりねー…)
予想通りの答えが返ってきた。
「俺ら、カラクリ兵器を作るんす」
「最新型の火力はもう半端ねぇんすよ!」
「今回はアニキが本多忠勝から直感を働かせて新兵器を作ろうってことになりやして」
嬉々として語りだす部下の人達、は既視感を感じた。
「そんで、本多忠勝のあの肩の所の装甲とかっすね」
「どんな素材使ってんだろうなぁ」
「気になると思いやせん?」
「え、や、まぁ…気に、なるかもしれないですね」
彼らだけで話しているならいいのだが、たまにに振られるから困る。
「っすよね!」
しかも、にっこにこしながら同意されるとはどうしようもなくなる。
町に着くと、部下の人達と別れるのかと思ったがどうやらそうではないようだ。
「アニキからちゃんとお連れの方々と合流するまでご一緒するようにと」
「言われてるっす」
「俺らも探しやすよ」
真剣な顔で言われればも頷くしかない。
「何から何までありがとうございます」
「礼ならアニキに言ってくだせぇ」
「そうでさ」
「あ、そこの茶屋で聞いてみやすか」
四人は茶屋に立ち寄った。
「すいやせーん、ってアレ?いないな…」
「なんだ、アンタ達。茶屋なら今婆さんは留守だよ」
向かい側の商人が近寄ってきた。
「そうっすか…あ、じゃあここいらで三人組を見やせんか?」
「三人組ねぇ…ここいらは旅籠が多いからなぁ」
「虱潰しに探すしかねぇか…主人、ありがとよ」
達はとりあえず町を散策しつつ探すことにした。
「名前、は呼んだらまずいっすよね」
「たぶん、まずいと思います」
「了解っす」
「まずは食べ物屋から見てみやしょう」
は、この件が終わったら長曾我部にちゃんと三人衆と一緒に礼を言わねばと思いながら探しだした。
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